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9月直書き御朱印のお知らせ

◆日時◆

9月13日(土) 9時〜16時迄

9月14日(日)9時〜16時迄


◆場所◆

養徳院 書院「帯谷庵」


◆御朱印◆

自然 じねん

本来の在り方、じねんと読みます。暑さが厳しければ自然界では弱いものは淘汰されてしまいます。しかし我々人間には心がある。散りゆく命に悲しみを覚えますし、如何にすればその命を救えるか知恵を働かせます。我々にとっての自然(じねん)とはこういった感情を持つことではないでしょうか?今の世の中損得が先行しこういった心は失われつつあります。

閑坐払炎暑 かんざしてえんしょをはらう

閑に坐って炎暑を払う………昨今は中々払えん暑さです。ここで言うところの炎暑とは我々が持っている雑念と思ってください。今するべきことは何か、我々一人一人足元をしっかりと見つめましょう。他をどうこう言う暇などありません。




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7月直書き御朱印のお知らせ

◆日時◆

7月12日(土) 9時〜16時迄

7月13日(日)9時〜16時迄


◆場所◆

養徳院 書院「帯谷庵」


◆御朱印◆

好日

三人の修行僧が濡れ縁で夜坐禅をしています。一日の締めくくりで夜座という坐禅の時間、私が一番好きな時間でした。日中のお堂で坐る坐禅は目の前をにらみを効かした諸先輩が通り、少しでも動けば警策でビシバシです。それに引き換え夜坐は早い時間に諸先輩方はそれぞれ寝に戻られるので近い年代の気心知れた者同士気楽に坐って月を愛でたもんです。厳しい時間も緩やかな時間も互いに有難い好日に変わりありません。だから今の私がいるんです。

涼招人 りょうひとをまねく

鰻屋さんは匂いで客を呼ぶと言います。我々も視覚や嗅覚で引き寄せられることが多いです。決して悪いことではありません、しかし盲目的になってしまうとこれは危うい。なぜいいと思うか悪いと思うかしっかり自身で判断しましょう。

廓然無聖 かくねんむしょう

達磨さんが仰った言葉です。聖だの凡だのしょうもないくくりに縛られるなという一喝です。あいつの生まれはどこどこだからとか、世間知らずで穿った見方は真実を曇らせます。



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6月直書き御朱印のお知らせ

◆日時◆

6月21日(土) 9時〜16時迄

6月22日(日)9時〜15時迄


◆場所◆

養徳院 書院「帯谷庵」


◆御朱印◆

見開き

本是同根生相煎何太急

もとは是根を同じくして生じたるに相煎ること何ぞはなはだ急なる

片面

萁在釜下燃豆在釜中泣

豆がらは釜の下に在りて燃え豆は釜の中に在りて泣く


解説

七歩の詩という曹植が七歩歩くうちに完成させたといわれる詩が存在します。


煮豆持作羹 漉鼓以為汁

萁在釜下燃 豆在釜中泣

本是同根生 相煎何太急


豆を煮て持て羹あつものと作なし 鼓しを漉こして以て汁と為す

萁まめがらは釜下ふかに在りて燃え 豆は釜中ふちゅうに在りて泣く

本もと同根どうこんより生ずるに 相あひ煎にること何ぞ太はなはだ急なると


豆を用いて温かい汁物を作り、豆を用いた調味料で味を調える。

豆がらは釜の下で激しく怒るように燃え、豆は釜の中で泣くが如く茹でられる

どちらも同じ根を有するもの同士、豆がらはなぜこうも激しく豆を煮るのか?


曹植は曹操の息子です。そして曹植には曹丕という兄がいました。曹操の死後、曹丕は跡を継ぎ魏の皇帝となります。曹植はもともと詩を書き、酒を楽しむどちらかと言えば文化人気質な人であったと伝えられています。

曹丕はこの曹植が謀反を企てていると言いがかりをつけ殺そうとします。そして「もし謀反の心が無いのであれば、七歩歩くうちに潔白を示す歌を作れ」。と無理難題を言いました。その答えがこの「七歩詩」なのです。

咄嗟の働きたるや脱帽です。身の潔白を見事な詩で示し、その上で兄を豆がら、自身を豆と皮肉まで盛り込み文官、武官が舌を巻く詩を言い放ったのです。曹丕が許さざるをえない空気を作ったのです。

禅宗ではこのような咄嗟の働きの中に悟りが存在するといいます。それは時に言葉であり、行動であり、沈黙であると私は思います。


善悪同根

ぜんあくどうこん

我々の心です。どちらの要素も心から生じます。物事をどのようにとらえるか考え方一つなのです。生け花を見て「見事に生けておられる!」と思う人もいれば「儚い花の命をもてあそびおって!」と思う人がいるのが当たり前なのです。大切なのは誰が何と言おうとこれは自分が心に決めて行ったことであり、その行動の責任は自分にあるという信念を曲げないことなのです。


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