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12月の直書き御朱印授与日は12月3日(土)4日(日)です。皆様京都は一層寒くなってまいりました。温かい服装でお越しくださいませ。

成道(じょうどう)

12月8日はお釈迦様がお悟りを開かれた日です。全てのものは移ろい、やがて滅する。頭でわかっていても受け入れることが出来ず悩む方は多いと思います。しかし逃れようのないことです。どんなに愛おしい人でもいつかは亡くなる。どんなに思い入れのある宝物でもいつかは朽ち果てる。皆さんの大切なものが長くそばにあれば当然有難いですが、それよりも大切な事は共に過ごした時間とその中で見つけた気付きではないでしょうか?執着を捨てた先に見えるものを仏教では大切にいたします。

空即是色(くうそくぜしき)

色即是空、空即是色。ありとあらゆるものはいつか無に帰します。永遠などないと言いながら永遠を求めてしまうことは人が生まれてから今まである願望かと思います。煩悩や執着です。限りある命を精一杯生きることが何よりも大切です。

紅炉一点雪(こうろいってんのゆき)

香炉のなかに真っ赤に燃え盛る一片の炭、そこにフワっと舞い降りてきた綺麗な雪が一瞬で消えた、儚いものです。長い目で見れば我々の人生なんてものもこの雪みたく儚いものです。儚いからこそ美しい命を、限りある人生をこの年の瀬に見つめることはとても大切ではないかと思います。






妙心寺塔頭退蔵院副住職松山大耕様よりご縁をたまわりまして、脱炭素に向けた京創ミーティングという取り組みに昨年より参加させていただいております。

色々な考えがあるかと思いますが、私はすべての行動は形だけになってはいけないと感じます。サステイナブルや持続可能な暮らしという言葉がひとり歩きすることがないよう向き合う心が大切であります。

今回取材していただき思いの丈をお話しさせていただきました。株式会社マガザン様、インタビュアー杉田真理子様、松本紗代子様、関係各位の皆々様誠にありがとうございました。

ご一読いただけますと有り難いです。

人生幾何  人生は幾何(いくばく)ぞ

譬如朝露  譬(たとえ)ば朝露の如し

去日苦多  去りし日は苦(はなは)だ多し

慨当以慷  慨(なげ)きを以てはまさに慷(うれ)い

憂思難忘  憂(うれ)う思いは忘れ難し

何以解憂  何を以て憂いを解かん

唯有杜康  唯だ杜康(さけ) 有るのみ


酒を前にしたら歌うべきではないか


人生など幾ばくのものか

たとえば朝露のように儚い

過ぎてしまった日ははなはだ多く

まったく悲憤にくれるばかりで

憂(うれ)う思いから離れられない

何をもって憂いを解き放たんや

ただそれは杜康(さけ-酒)だけだ


三国志で有名な曹操の書いた詩です。酒飲みの詩のように感じてしまうかもしれませんが今自分が直面していることに対して真っ向から向き合う気概を感じる詩ではありませんか?

「酒を飲むのになぜ楽しまない?酒を飲みながら苦い顔をしてなんとなる?大いに楽しめ!」

単純明快、しかしながら学びある詩です。何事にも真剣に向き合うことの大切さを説いている詩です。

苦しみにはその苦に真剣に向き合い目を背けず、楽あるにはおおいに感謝する。我々は楽しい、嬉しい、有難い、というようなことにはえらく真っ正直ですが、しんどい、つらい、苦しい、といったことには呆れ返るほど目を背けます。苦に対して真剣に向き合った結果の楽を味わいましょう。目を背ければ難は去るなんてことはありません。

人間関係なんてそうでしょう?仲がいいからその人の良くない点があっても見過ごしますか?良くないと諫めずに素通りすることが友情でしょうか?例え嫌われても話し合うべきなのです。そこに私情を交えず道理をもって向き合う。大変神経と体力を消耗するかもしれませんがそこで得られるものは特別なものとなります。

苦しい思いを知らずして本当の楽の有難みなど分かりません。また逆も然り。何でも望めば手に入ることが容易い昨今だからこそ我々はこの詩の本意に向き合う必要があります。





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