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2020年を振り返って


養徳院にとって今年は多くを経験する一年となりました。

養徳院本堂再建に向けて始動、書院着工と完成、納骨型墓地「寂静」の完成、JR東海様とのイベント、テレビ愛知様からの取材オファー、月例御朱印、月例坐禅会。多くのご縁を賜りまして感謝申し上げます。

一方でコロナウイルスの猛威を痛感した一年でもありました。本来開かれた場所であるべき寺院の 役割を全う出来ないもどかしさ、その中で様々な取り組みを新しい文明の利器を用いて行う難しさ、コロナに対することで多くの学びと経験をいたしました。

振り返ってみるとこの一年、コロナウイルスという脅威の御蔭で人としての純粋な「生きる事」と向き合うことが今まで以上に出来ました。皆様におかれましても生きる上で何が大切であるか考える一年になったのではないでしょうか?

当院の「心を養う禅の教え」という観点から思えば、災厄と言われるコロナウイルスですら「生きる」ことを見つめなおさせてくれる有難い存在であったと思うのです。もちろんこの病魔によって失われた命、その方の周りで生きる方々の悲しみ、苦しみは計り知ることが出来ません。その一方でこのような人々をこれ以上増やさないために何が出来るか?それぞれの立場で出来ることを考えることにより「命」と向き合うことが出来たのではないでしょうか?

あと数時間の2020年心静かに過ごし、2021年も心を養う一年でありますよう祈念申し上げます。皆様どうか良いお年をお迎えくださいませ。


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