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一月直書き御朱印授与のお知らせ





1月8日(土)~25日(火)10時~16時まで1月直書き御朱印授与をさせていただきます。新年度の干支「虎」に因んだ御朱印とさせていただきました。


「虎嘯風生」とらうそぶけばかぜしょうず

龍吟雲起 虎嘯風生(りゅうぎんずればくもおこり とらうそぶけばかぜしょうず)

中国の古典『易経』(『周易』)の注釈書『周易正義』(『周易注疏』)の巻一「乾」九五「飛龍在天」にある一節の言葉です。

龍と虎は双璧を成す強者として描かれ、実力がある者同士のぶつかり合いには他の追随を許さないという意味です。龍虎は屏風や襖絵の題材として用いられ、また良き好敵手の意として、日本では上杉謙信を「越後の龍」と呼び、武田信玄を「甲斐の虎」と称して描かれることも多々あります。

皆様の記憶にも新しい朝青龍と白鵬の両横綱時代は、多くの幕内力士が挑むも歯が立たず、この二人の戦いに周りは付け入る隙すら与えられませんでした。「横綱の品格」や「外国人力士はもっと伝統を重んじるべき」と言った一見すれば至極まっとうな批判が出ましたが、横綱の取り組みを見て、日本中の相撲ファンが活気に満ち溢れた事を見るに、私はどちらも立派に魔を祓う横綱だと思います。

真剣に物事と向き合い、人生と向き合い、現状を生きる人たちの歩く道には付け入る隙が無いものです。一人一人がそのように生きていくことはとても大切なことではないでしょうか?


「獅子吼」ししく

修行道場で老師(修行僧を育てる立場の和尚)が我々の様子を見に来ると修行僧たちの周りにピリッとした静寂と緊張感が張り詰めます。出来てない、まだまだいい加減なところがみえると「ちゃんとやれ」と怒鳴るわけでもなく、我々の目を見据えて一言仰います。「失礼いたしました。」以外の言葉が出ないのです。言い訳や申し開きの言葉など挟ませない威厳がそこにある。人を導く人の獅子吼を体感した瞬間でした。

強い者とはむやみやたらと吼えたりしません。真の強き人が声をあげるのは喝を入れるときだけではないでしょうか?「しっかりしろ、気を抜くな、甘えるな」的確に逃げようとする者の心を見透かした喝を戴いた時その言葉こそ正に「獅子吼」なのです。


1月月替わり禅語御朱印「寿山萬丈高」じゅざんばんじょうたかし

ますますめでたいという意味の言葉である寿山萬丈高です。新年は何故めでたいのでしょう?新しい年を迎えることが出来た、過ぎた日々が糧となって生きているという確かな今を感じるからではないでしょうか。何があったわけでもないのに、めでたいと感じている新年だと仰る方もいると思いますが、その根底には「今確かに生きている」という当たり前な素晴らしい奇跡があるのです。

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