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1月直書き御朱印のご案内

  • 執筆者の写真: 養徳院
    養徳院
  • 15 分前
  • 読了時間: 3分
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◆日時◆

1月10日(土)11日(日)12日(月)

午前9時~午後4時迄

◆場所◆

養徳院 書院「帯谷庵」

◆御朱印◆

【見開き】

帰馬放牛 -きばほうぎゅう-

周の武王が殷を滅ぼした後、二度と戦争をしないと示したことに由来する「書経」の一節(武成)から引用しました。牛馬は当時、輸送と戦車を引く動物として戦争の時は重宝されていました。その牛馬をあるべきところに返して二度と戦争をしないという誓いを綴った漢詩です。

人間の進歩が生み出した様々な道具が戦争に使われ、多くの命を奪っています。ダイナマイトも掘削の効率化を図る発明でありましたが、戦争利用されて多くの命を奪いました。今はドローンが戦争に利用され、多くの命を奪う殺人マシーンと化しています。多くの人と繋がることが可能となったSNSが今や人を批判し合う戦場と化しています。他者との比較、自己肯定感をあげるための他者批判、日本は戦場ではありませんが、日本社会とそれを取り巻く環境はもはや戦場です。日本人同士が誰のためにもならない不毛な争いを繰り広げています。今我々が使っている様々な物が本来どのような目的で作られたか、今一度思い返していただきたい。

争いのない平和な世を望んだ人々の心境は当に「帰馬放牛」ではないでしょうか?長い争いが終わり、これからの世の中に求めることは穏やかな日常です。昨今のような世の中を望んで先人たちは命を我々につなげて来たのではありません。穏やかな世を作るために今我々に出来ることは何なのか、一人一人が向き合うことをあきらめてはいけません。


〈原文〉

歸馬于華山之陽 放牛于桃林之野 示天下弗服

〈書き下し文〉

厥(そ)の四月哉生明(さいせいめい)、王商より来りて、豊に至る。乃ち武を偃(ふ)せ文を修め、馬を華山の陽(みなみ)に帰し、牛を桃林の野に放ち、天下に服せざるを示す。

〈訳〉

戦争に用いた馬を華山の南に帰し、牛を桃林の野に放して、もはや武力を用いず、天下に戦争をしないことを示した。


【片面】

馬には乗ってみよ 人には添うてみよ

冷暖自知という言葉がございます。実際に経験してみなければ本当の意味での理解、気付きは無いという意味の禅語です。江戸時代の俳諧論書「毛吹草」に由来することわざ「馬には乗ってみよ人には添うてみよ」もこれに通ずるものがあるかと思います。美しい馬が必ずしもいい馬とは限りません。しかし人間は見た目がどうしても先行して物事の本質を見失い見た目が良いものを選びがちです。人もそうです。肩書や知名度に踊らされて人の本質を見失います。良い馬や良い人か見極めるためには、乗るなり実際に交流することが一番という事です。

 
 
 

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