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黄鶴楼(こうかくろう)


昔人已乗黄鶴去 此地空餘黄鶴楼 黄鶴一去不復返 白雲千載空悠悠 晴川歴歴漢陽樹 芳艸萋萋鸚鵡洲 日暮郷関何處是 煙波江上使人愁

昔人已に黄鶴に乗りて去り 此地空しく餘す黄鶴楼 黄鶴一たび去りて復た返らず 白雲千載空しく悠悠 晴川歴歴たり漢陽の樹 芳艸萋萋たり鸚鵡洲 日暮郷関何れの處か是なる 煙波江上人をして愁へしむ


ある酒店で飲み食いし、御代の代わりに橘の皮で黄色い鶴を書いた老人がいた。その絵は客の歌に合わせて踊るという不思議な絵で、酒店は御蔭で大繁盛、巨万の富を得た。後にこの老人が再び訪ねてきて、笛を吹くと壁の中から白雲が現れ、描かれた鶴が実体化し、老人は鶴に乗って飛び去って行った。酒店の店主はそこに楼閣「黄鶴楼」を建てて仙人の偉業を伝えたという伝説。 去って行った鶴と仙人はにどと帰らず、その楼閣がただ佇んでいる。大自然は摂理のまま移ろい、仙人の伝説を知るものはその情景に哀愁を覚える。

世の中の移ろいはその時その時天地がひっくり返るような騒ぎを起こせども時がたてば鎮まり、また一つの話となって伝えられます。大切なのはその話が教えとなって今に語り継がれるかどうかではないでしょうか。この経験を踏まえて今どう生きるか、過去の話は過去の話ではなく今その上に我々は生きている。「今を生きる」我々は何が出来るでしょうか?




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