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我逢人(がほうじん)


景徳寺の新しい住職として来た如浄禅師と運命的な出逢いを果たした道元禅師が言った言葉で「我人に逢うなり」と訓読みされる禅語です。

比叡山での修業、中国に渡って多くの僧に逢いながらも自分が思う師に中々会えない道元禅師がようやく出会えた師と仰げる如浄禅師、その時思わずあふれた言葉「まのあたり先師をみる。これ人にあふなり」。

我逢人、思わず心から溢れた純粋な言葉です。ただ私は如浄禅師との出会いだけが道元禅師にとって素晴らしいものではないと思うのです。人生の岐路には出会いがあり、別れがあります。その出会いが良い出会いと思えることもあれば、悪いものもある。しかしそのどちらからも学びがあり、気付きがある。自身の心を養うためにどちらも自身を鍛えてくれる素晴らしい出会いに変わりはないのです。どんなに素敵な人であれ、考えられないくらいの極悪人であれ自身にとっては「我逢人」なのです。



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