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八風吹けども動ぜず

有りとあらゆることが身に降りかかることが有り難い。

「鬱になったことはあるか?」たまに言われます。「あるんじゃないですか、だったら何だ?人間の感情なんて振り子みたいなもんですよ。」私なりの考えです。

安心と不安を行き来するし、怒りと喜びを繰り返す。楽しいと思ったら苦しく感じることもある。その振り子がたまに狂った時が鬱なのだろう。

だったら当たり前に皆経験しているじゃないか。自分だけではない、素晴らしく尊敬する人も必ず通る道、ではなぜそこで立ち止まる人と歩める人がいるのか?

人生を生きれるのは自分自身だと気付けるかではないでしょうか?苦しい時に優しくされて救われたと思っていたら大間違い。その優しさを汲み取れた自分がしっかりとあるからです。

他人には救えないと言っているわけではありません。人や物、自然や動物の言葉や動作に自身と向き合う気付きが散りばめられていてそれが互いに作用しあって成り立っているのですから。

だからこそ感謝がそこに生まれる、憤りや悲しみも生まれる、喜びや悲しみも、好感や嫌悪も、羨ましくも憎くも。

その生まれた感情にどう向き合うかの答えは自分で出すしかない。今思った感情はうやむやにせず今向き合い後回しにしない。そうやっていれば成長出来る。

その葛藤を続けるからこそ出会いがありがたいものだと言えるのだろう。心を働かせることは大切なのだと気付けるのだろう。

願わくば八風吹き荒れて(有りとあらゆることが身に降りかかって)一生を終えることを。

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