桜の花も散り始め、若葉が燃える季節に入りました。五月の直書き御朱印授与日は5月5(金)6(土)7(日)です。ゴールデンウイークですので三日間授与日をとらせていただきました。
薫風自南来(薫風南より来る)・生微涼(微涼を生ず)
薫風自南来 殿閣生微涼 (薫風南より来る 殿閣微涼を生ず)
見開き、片面共にこの詩の一節から頂戴しました。
唐の文宗皇帝が、
「人は皆炎熱えんねつに苦しむ、我は夏日かじつの長き事を愛す」
と起承の句を作ったのを承うけて、詩人である柳公権が、転結の句を作って一篇の詩といたします。
薫風自南来 殿閣微涼を生ず
人々は夏の酷暑に苦しむが、夏の長きことを私は愛する。南から吹く涼やかな風に宮殿や楼閣の中は涼しさを感じることが出来るという意味です。俗っぽい言い回しになりますが仕事終わりのビールが心身を潤してくれる、そんな感覚や経験を皆様もされたことはありませんか?山道を黙々と歩き続け山頂を目指す道すがらは辛く厳しいですが、山頂の絶景を目の当たりにした時に疲れを忘れその景色に息をのむものです。自分が成すべきことを全うした時にその歩みを振り返ると何ともすがすがしい風景が広がっています。そんな思いを御朱印にいたしました。日々の営みに気付きあり、どんな些細な事にも気付きは必ず存在します。
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