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5月直書き御朱印授与のお知らせ

◆日時◆

5月3日(土)4日(日)5日(月)

9時〜16時

◆場所◆

養徳院 書院 帯谷庵

◆御朱印◆

見開き

江碧鳥逾白

江碧にして 鳥いよいよ白く

河は深緑に輝き鳥の白さがいっそうそこに引き立っているという意味です。


片面

山青花欲燃

山青くして花燃えんと欲す

山の青さに映えて花は燃えるように真っ赤だという意味です。


5月月替わり禅語朱印(書置き)

今春看々過

今春みすみすまた過ぐ

あっという間に今年の春も過ぎてしまったという意味。


今月の御朱印は杜甫の「絶句」を引用した御朱印を授与させていただきます。

江碧鳥逾白

山青花欲然

今春看又過

何日是帰年

こう みどりにして とりいよいよしろく

やま あおくして はなもえんとほっす

こんしゅん みすみす またすぐ

いずれのひか これ きねんならん

(訳)

錦江の水は深緑に澄みわたり、その上に浮かぶ鳥はひときわ白い。山の木は緑に映え、花は燃えんばかりに真っ赤である。

今年の春もみるみるうちに過ぎていこうとしている。いったい、いつになったら故郷に帰られる時がやってくるのであろうか。


故郷を思う素晴らしい詩であります。結句を除くと我々禅宗の和尚が好きな雰囲気が更に増す句でもあると思うわけです。大自然の妙景に感銘を受け、その素晴らしさを称えると共にまた季節はものすごい勢いで過ぎ去ってしまったと現実を突きつけられる一句です。自身の周りを取り巻く環境は日々変わりゆくものですがその中において「自分はどうなんだ?」我々の喉元に鋭い刃を突きつけれた気分です。


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4月御朱印のお知らせ


◆日時◆

4月5日(土)9時~16時

4月6日(日)9時~16時

◆場所◆

養徳院 書院「帯谷庵」

◆直書き御朱印◆

南無釈迦 南無釈迦

なむしゃか なむしゃか

「お釈迦様を敬い、心から帰依致します」という言葉をお釈迦様のお生まれになられた4月は用いることといたしました。またお釈迦様の臨終の際、釈迦の高弟たちが泣きながらお唱えしていた言葉でもあります。命と向き合い、人生を全うする心を養い生きていきたいものです。


春日遅

しゅんじつおそし

鳥啼春日遅(とりないてしゅんじつおそし)という言葉がございます。冬から春になると日も長くなり、一日の流れがゆったりとしてくるという意味合いです。時間を有効活用することと無駄にセカセカ生きることを勘違いしていることはありませんか?ゆったりくつろいでいる人を見て「俺はこんなに忙しいのに此奴は!」なんて思ったら自身に喝をいれてください。心のゆとりはいつの時代も忘れてはなりません。

◆4月限定書き置き御朱印◆

不識

ふしき

「そんなもん知るか!」達磨さんが仰った言葉の中でも大好きな言葉です。時の皇帝が仏教を篤く信仰しており、達磨大師を呼んで自身が仏教の興隆の為にしたことやその功徳について聞いたところ「自身がしたくてしたことに見返りを求めるとは何事か!」と一喝した逸話がございます。何を言っとるんだ?と言った達磨さんの顔を想像しながら書きました。

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3月の書置き御朱印のお知らせです。こちらの書置き御朱印は3月1日から授与可能です。

不思善不思悪 -ふしぜんふしあく-

  「物事の本質とは何か?」よく悩まされることです。そして見失っては気付かされるものです。

慧能禅師は師匠から法を継いだ時、その証として師匠から衣を与えられました。字も読めない慧能に師匠が法を伝えた事に納得のできない明上座という兄弟子が「その衣を返せ」と迫ります。その時慧能は衣を差し出した上で「不思善、不思悪、お前の生来の本性は何か」と問いかけました。この衣を得たからと言って貴様は法を得ることが出来るのか?という事です。ぐうの音も出ません。明上座はこの時気付きを得たのです。

伝統や格式を重んじることは大切なことです。しかしながらなぜそれが続いてきたかを考えず盲目的に大切にすることは本質から逸れてしまいます。皆がしているから、当たり前のことだからといった理由ほど理由にならないものはありません。我々の周りにはそういったことがゴロゴロと転がっているように思いませんか?

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