第五回「坊さんが話す。坊さんと話す。」皆様のおかげで無事円成いたしました。精進料理を通じて「随所に主となれば、立つ所みな真なり」について話す会。精進とは一つのことに精神を集中して一生懸命努力することです。 野菜だけ使えば精進料理ではない。その食材に対して感謝をし、最大限素材のうまさを引き立たせ、食べる人のコンディションを考えて作らなければ精進料理ではありません。一生懸命に努めることなしにはそれは精進料理ではありません。 料理をすることにあっても、その料理をする行為と真剣に向き合う。料理をする時は料理をすることに集中してメインに据えて他の事は考えない。正に主となるです。そうすれば素材を活かすために、食べる人の為に、より良い調理で一番の料理を作れる真に至ることが出来る。 料理以外でも真剣に向き合った先にそれぞれの真があるということお話させていただきました。
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- 2020年5月15日
- 2020年5月14日
天台宗本性院御住職永宗幸信和尚様のお導きでご縁を賜り、文化時報様で記事として取り上げていただきました。
常に自分と向き合うこと、己を見失うことなく今という一瞬を力の限り生き抜く事、それは人が人として生きていく上で最も大切な修行です。
その教えは決して東西を問わず、天台宗では「一隅を照らす」、臨済宗では「看脚下」と言い、言葉は違えど人間が精一杯生きることを端的に言葉で表現しております。
今は様々な社会における常識、我々が培ってきた文明がコロナウイルスの蔓延により機能を失っております。しかし決して絶望的ではなく、今までの人間が便利を求めて切り捨てていった苦労、努力、精進、親切等々の大切さを再認識させてくれました。
Afterコロナを語るのであれば「喉元過ぎれば熱さを忘れる」にならないよう戒めとして、過去を見つめて今に活かすことを忘れてはいけません。
我々僧侶も混迷期であるからではなく、常に教えを伝える精進を忘れてはいけない。そんな思いを記事にしていただき深く感謝いたします。
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