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涅槃会

2月5日はお釈迦様がご入滅された日。妙心寺の本山では仏殿に於いて涅槃会を執り行います。

娑羅双樹の下で涅槃に入った際の、頭を北にして西を向き右脇を下にした姿で臥し、周囲に十大弟子を始め諸菩薩、天部や獣畜、虫類などまでが嘆き悲しむさまを描いた仏涅槃図(涅槃図)を掲げ本山塔頭の和尚が法要に参列し皆でお経をあげます。

正にお釈迦様が入滅される前、お弟子さんたちを集めて最後の説法をされたと言われており、このお経は「遺教経」と言い、その時の内容をまとめたものとされています。欲を抑える事、足るを知ること、心を落ち着かせること、勤める事、目的を見失わないこと、瞑想をして悟りの境地を求める事、よく見聞きし、考え真理を自ら証明すること、無駄な話に明け暮れないことを支柱にした最後の言葉「遺経」(遺言)です。

現代の我々の生活はお釈迦様の生きた時代とははるかに違い、便利になり、医学も進歩し、満ち足りすぎた世の中となっています。今こそこの「遺教経」の内容をもう一度一人一人が考え直すべきではないでしょうか。


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