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5月直書き御朱印のご案内



庭の新緑が美しい時期となりました。お寺に来て、ゆっくりと眺めていただきたいと思います。

5月の直書き御朱印は5月7日(土)8日(日)です。


明月払清風(明月清風を払う)

「清風明月を払い、名月清風を払う」

清らかな風が明月を払い清め、明月の明かりが清風を清めるという意味の言葉です。

互いに作用しあって素晴らしい情景が完成している。互いを認め合う心の大切さをこの言葉から感じずにはいられません。参拝していただく方に

「いつもありがとうございます」

と声をかけていただくのですが、我々こそ

「いつもありがとうございます」

なのです。お寺はそこに訪れていただく方がいるからこそ市井に存在する意義があります。皆様の生活や存在もそうです。本当の意味での「お陰様」と向き合う時間を持ちましょう。


一喝

悟りを得させるための叱咤や、大声で叱りつけることと辞典を引けば出てきます。叱咤とは大声をあげて叱る、叱って励ますという事ですが「一喝」はその限りではありません。

昨今は「優しく育てる教育」という言葉がひとり歩きしていると感じます。優しさとは一体何なのか?丸い言葉や柔らかい物腰ですか?甚だ疑問です。真剣に向き合うからこそ出る働きがあるのではないでしょうか?真剣に向き合うからこそ出る働きが「一喝」という言葉に集約しているのです。相手を思うからこそ出来る行為はその行為に責任が出ます。自身がどう思われようと真剣な働きに相手が心打たれるのはそこに相手の責任を感じるからです。

厳しくも優しい、そんな経験は誰しもあるのではないでしょうか?今の人たちはそのような「一喝」に飢えているのではないでしょうか?


明歴々露堂々

はっきりとしている、隠すこともない様子という意味の言葉です。色々なことに振り回される私たち、自分自身が見たこと以外で見たような気持になっていることはありませんか?ジブリアニメで「もののけ姫」という作品があることは皆さんご存じでしょう。主人公のアシタカが「曇りなき眼で見定める」と言うシーンがあります。私は修行道場に行く前と、行った後でこの言葉の深みを感じずにいられませんでした。実際にその場所に行ったり、人に会ったりすることの大切さ、現代人が大切にするべきことは「五感」ではないでしょうか。


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