令和3年度秋期彼岸会のご報告



五感とは本当に有難く、自身を養う素晴らしい感覚であります。実際に顔を合わせて、言葉を交わし、共にいる空気を感じる。多くの技術により会わずして顔や声を会わせることが可能な今ですが、何かが欠けていると思うのはそこにあるのではないでしょうか?

人と人が向き合うということは一長一短にはまいりません。面倒もたくさんありますが、

その面倒を人の手が離れた機械に任せた結果、心を養うことを現代に生きる我々は精進しなくなっているのです。どのように優れた技術や道具であっても使い手の心ひとつで用途は大きく異なります。

かつてダイナマイトが戦争に使われ、人間の強欲にアルフレッド・ノーベルは深い悲しみを覚えました。新しい発明、技術を欲望のままに使っていませんか?僧侶である我々も胸に手を当ててみると思い当たる節があり反省しなければなりません。

今こそ様々な道具・技術を如何にして用いるのか、しっかり向き合っていくためにも心を養うことが大切であると彼岸会を通じて強く感じた次第でございます。皆様におかれましてもどうかお体を大切になさって、心を養う毎日をご精進下さいませ。